皆さまこんにちは。たけのここどもクリニック院長の竹内でございます。
4月1日で開院3年目に入りました。
昨年4月に2年目のご挨拶で「子どもの感染症は落ち着きつつある」と書いた直後の5月ころから原因不明の発熱の小児が急増し、発熱外来がまたもやパンク状態となってしまいました。
1週間以上も高熱が続きコロナなどのウイルス検査をしても陰性で原因がよくわからない発熱の子どもが次々に受診するようになり、紹介先の医療機関もどこも満床状態となり採血キットも底をつきかけ毎日が綱渡りのような日々でした。
ようやく落ち着いてきたかなと一息ついた9月ころから今度は例年にないくらい早くインフルエンザが流行し、11月にはアデノウイルスや溶連菌など通常は夏頃に流行するような感染症が激増し、検査キットが日本中で枯渇して入手困難となってしまいました。
そしてついには医薬品まで不足してきて、咳止めだけでなく解熱剤や抗生剤など小児の日常診療に欠かせない薬品まで入荷されないというとんでもない事態となってしまい、これは現在も続いています。
医薬品が不足している要因には、数年前に起きたジェネリック製薬会社の不祥事に端を発するものが大きいようですが、世界的な薬の原材料価格の高騰も背景にあるようでこれはクリニックや薬局のレベルではどうすることもできず、毎日の診療に頭を悩ませております。
少子化対策もなかなか進まず、昨年の出生数は8年連続で過去最少を更新してしまいなんとも難しい問題ばかりですが、コロナの重症者は小児においては明らかに減ってきており悪い話ばかりではないと言い聞かせつつ、来年は明るい話題ができるように願っております。
たけのここどもクリニック 院長竹内 穂高